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映画「チャイナタウン」:キムヘス・キムゴウン共演 [映画]

映画評は、facebookにupして、blogに入れ忘れているものが多々あったので、おいおいupしていきたいと思いますが、昨年前半の話題をさらっていたのが、この「チャイナタウン」
仁川にあるチャイナタウンを描いた映画です。

チラシはしっかり見られるように、現物サイズにリンクをいれてあります。

chntwn1.jpg

チャイナタウン公式サイト(韓国)
http://chinatownfilm.co.kr/index.htm
動画もあるので、少しはイメージがつかめると思います。

そして、分かりやすさのために、Wow Koreaに載っていたあらすじを引用します
--------------
地下鉄のロッカー10番に捨てられた名前が“イルヨン”(キム・ゴウン)という子供。子供はただ役に立つ者だけが生き残るチャイナタウンで“ママ”(キム・ヘス)と呼ばれる女に会う。ママはイルヨンをはじめ、役に立つ子供たちを自身の家族とし、チャイナタウンを支配する。金になることならば、どんなことも拒まないママが、イルヨンにとっては唯一、帰れる家だった。そしてイルヨンはママにとって最も役に立つ子供に成長する。そんなある日、イルヨンはママの金を借りた悪性債務者の息子ソクヒョンに会う。彼はイルヨンにママとは全く違う温かく親切な世界を見せる。イルヨンは初めて、チャイナタウンではない別の世界が気になり始める。そんなイルヨンの変化を感知したママは彼女に、危険すぎる最後の仕事を与える。
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ちなみに、イルヨンという名前は、ロッカーの番号が、10番で、
1はイル、0はヨンだから、イルヨンと付けられた名前です。
だから、この映画は、オンマもイルヨンも名前が無いというところがポイントでもあるのです。

チラシの裏のほうがイメージつかめるかな

chntwn2.jpg

私は実は、あまりストーリーのことを知らずに、キムヘスが、髪がボサボサでチンピラおばさん役だなんて、想像外!と思い、これは観なきゃと思って行ったわけですよ。

なにせ、チラシのキムヘスが、これまでの美女キムヘスからは程遠いにもほどがある姿
篠原涼子が派遣社員を演じた日本のドラマのリメイク「オフィスの女王」では、いけてないキムヘスの姿をちらりと観たことがありますが、そんなレベルじゃないボサボサ
でっぷりの姿もすごかったですし、さすがの女優魂。
肌のガサガサ具合など、どうしたんだろうと気になったぐらいでしたが、全てメイクだそうです。

ここまでのひどい格好引き受けるなんて、よほどの役どころで魅力なんだろうなと思って、期待していきました。
チャイナタウンで犯罪も、あぶれた子供達の世話も取り仕切るゴッドマザー。みんなからオンマ(ママ)と呼ばれる役どころ。

仁川のチャイナタウンは、日本街にも隣接し、昔は、韓中日の交流で豊かになった街、東アジア共同体の象徴なんて言われたこともあったエリアです。
今は再開発が進んでいるところで、先日行ってきましたので、そのことは観光案内で情報をupしますね!

その反面 港町仁川は、港町釜山が日本とのヤクザの取引と言われるならば、中国マフィアとの取引の象徴とされる街でもあります。

釜山のヤクザ映画は沢山ありますが、私のブログで書いたものだと、ハジョンウ・チェミンシクの「悪い奴らの全盛時代:犯罪との戦争」や、イジョンジェ・ファンジョンミン・チェミンシクの「新世界」←これについて何も書いてなかったことに今気づいて、えええー反省...何度見直したかというほどなのに。

そんな仁川の街でコインロッカーベイビーのキムゴウンとゴッドマザーのキムヘスの二人を軸に展開する犯罪映画なのですが、最後に物悲しさが。。
役名でもオンマとしか書かれていなかったキムヘス そのオンマにも名前があるわけですよ、過去も。
オンマ(キムヘス)亡き後、イルヨン(キムゴウン)は、オンマの役割を背負って生きていく業が描かれてます。

切ない映画です 棄てられた者たちが、必死に生き、死んでいく姿が描かれている映画です。

公開直後に観に行って、研究者の友人たちと話をしていたら、「相当話題になってるよ、いやー、やっぱり早いね〜、観に行くの、さすが!」なんて言われて(笑)

話題作であっただけではなく、しっかり映画賞も取ってる作品ですよ
「チャイナタウン」第45回ジッフォーニ映画祭で最優秀賞&特別賞を受賞

カンヌにまで呼ばれたんですからね〜
キム・ゴウン&コ・ギョンピョ「カンヌ国際映画祭」に出席“観客の前で緊張の面持ち”

ちなみにキムヘスがカンヌに行かなかったのは、ボランティア活動のためだったとか。。
キム・ヘス、カンヌ国際映画祭に不参加…理由はミャンマーでのボランティア活動

レッドカーペットでのドレス姿を見たかったなぁ〜。

そしてキムゴウンは、昨日イビョンホンの「内部者たち」の紹介でちょろっと触れた「侠女、刀の記憶」:邦題「メモリーズ:追憶の剣」1月23日(土)〜公開にも出ていますし、昨年WOWOWで放映された「ウンギョ:青い蜜」が記憶に新しいところ。
ウンギョの予告編動画はこちら 

いわゆる現代的な「美人」ではないけど、切れ長の目が、朝鮮の女性を感じさせるキムゴウン
彼女は時代劇で映えるだろうなぁと思いますし、それがまさに上述の、「メモリーズ:追憶の剣」で本領発揮!若手でも演技力に定評のある彼女は今後が本当に楽しみです。

切なさと力強さとあどけなさ 複合的なイルヨンを演じたキムゴウンの演技力と
なんといってもキムヘス この二人の激突は見ものですよ!

日本での公開予定は探してみたけど、見つからなかったです。

監督のインタビューは、kstyleのものが面白かったので、リンクを入れておきますね
「チャイナタウン」ハン・ジュニ監督“主人公は女性でなければならなかった”
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ぴよ

初めまして。
現在、「コインロッカーの女」として公開中です。
ストーリーや配役をまとめたパンフなどがないので、ネットで検索していてそちらにたどりつきました。
東京、大阪で「未体験ゾーンの映画たち」の1作品として上映中です。
東京で2/16-26の6回、大阪で2/27-3/2の4回だけですが。
by ぴよ (2016-02-22 22:18) 

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