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インサイダーズ・内部者たち:イビョンホン主演最新作 [映画]

【2/10に映画評を追記修正しました。3/15タイトルに邦題を追記しました。】

年末年始で観た映画評 手始めに、イビョンホン主演最新作の「内部者たち」
と書いてから一ヶ月以上が経過... 結局、大虎(デホ)、ヒマラヤと書いて最後になりましたが、
旧正月の新年になってしまいましたし、新年の贈り物ということでご覧ください!

といっても新年の贈り物というにはディープな映画ですよ。

この映画は、2014年に韓国で社会現象を巻き起こしとまで言われたイムシワン主演のドラマ「未生:ミセン」
現在、BS-ジャパンで公開中です

その未生と同じウエブ漫画が原作の映画ということで、社会ネタ満載のところが公開前から大注目の映画なのです。
ウエブ漫画公開3ヶ月で連載中止に追い込まれたことも話題となった原作です
未生ファンのひとりとしては、絶対観たいと思っていた作品!

二種類のチラシが配布されていたので、両面計4画像を入れますね!全て大きいサイズにリンクしていますので、詳細をご覧になりたい場合は、クリックしてくださいね。

「内部者たち:The Original 3時間オリジナルバージョン」と書かれたもの
まだこの時点では12月公開予定だったんですね〜

オリジナルバージョンとなっているのは、原作のweb漫画が休止になった後の部分を映画の脚本で補ったということで「オリジナル」と銘打ったのだと思います。

insider1.jpg

裏面がこちら

insider2.jpg

3月11日の日本公開まであと一ヶ月余りと迫った「内部者たち:インサイダーズ」
11月に韓国公開で、3月に日本公開なんて異例の早さですよね。その点にまず驚きました。

だって、去年の8月公開のこの映画「侠女、刀の記憶」が、1月23日(土)〜公開になったばかりですよ。邦題は、「メモリーズ:追憶の剣」

leebh-momories.jpg

そしてこちらが、11月16日の公開が決まったあとのチラシです
「ザ・オリジナル」というのが消えて、単に「内部者たち」になりましたね、タイトルが。

insider3.jpg

上の写真が、日本の公式ページのトップで使われているものですね。今週に入って動画付きに変わりましたね。
http://inside-men.com

裏面はこんな感じです

insider4.jpg

さて、お待たせしました。鑑賞評です。
映画を見たいから、ネタバレやめて〜という方は、以下をご覧にならずに、公式サイトの映画の予告編をご覧になってストップしてくださいな。

そして今回のイビョンホンは、チンピラを演じるというので話題になっていましたね。髪型とか役柄とか。アドリブ入れたとか、彼自身が結構役作りに力を入れたと言われています。

映画「光海:王になった男」で、イビョンホンの演技が変わったなと思って、今回の演技には、期待大でした。

もちろん、期待に違わず、これまでの彼のイメージとは違う面が描かれており、光海やハリウッド映画のお陰で脱皮したいのかなぁ...なんて思ってましたが、
やっぱり、演技力には定評のある舞台俳優チョスンウには見劣りしてしまいますね...
申し訳ないけど、素直な感想はその一点です。
チョスンウは、映画タチャ(いかさま師)や、イビョンフン時代劇の「馬医」の主役で知られていますよね。
最後は、彼が全部持ってく!という感じです。
それまでのイビョンホンの奮闘は、なかなかなのですが、後半でもう、チョスンウに軍配です。圧巻です。

演技の面でもストーリーの面でも=検事の最後が奮ってますよ。ホントに。

ともかくこの映画への期待は、イビョンホンとチョスンウに加え、
観相(邦題:観相師)での演技が印象深かったペクユンシクの三者の絡み合いというのは面白そうだなぁと思って、待っていた作品です。

そういえば、ペクユンシクは、先日LaLaTVで放映していた映画「蜜の味:taste of money」も結構なインパクトでしたね。WOWOWで2年位前に放映した作品だと思いますが。

ペクユンシクのいやらしい(性的な意味ではなく)演技はさすがですね。
観相でもそうでしたけど、落ち着いたあくどさは、他の人には真似できない彼の真骨頂かと思います。
時々、イラっとする部分もまたうまいなと思います。

昭和に活躍した映画俳優ではこんな感じの雰囲気の方多数いらっしゃいますが、最近の日本の俳優さんだと、ペクユンシクの雰囲気の演技ができる人は減ってる感じがしますね。

ともかく今回の映画の肝は、
チンピラ、政治ヤクザ:イビョンホン
検事:チョスンウ
大手新聞社(撮影場所からは、朝鮮日報をイメージしてますね)論説主幹:ペクユンシク
この三者の絡み合いです

kstyleに映画案内があります
割とサラリときれいに書いてますね(苦笑)

ハンギョレ新聞のイビョンホンのインタビューはとてもよかったので、リンクを入れておきますね
[インタビュー]映画『内部者たち』で新たな境地に挑む俳優イ・ビョンホン

このインタビューでのストーリーを読んで、是非観るべしーと思ったわけです。
なので、映画のあらすじに関しては、ハンギョレの記事を読んでもらうのが一番かなと思います。

さて私の感想はといえば、
単純に説明すると、政界と財界をつなぐ巨額の裏金も含めた裏取引を巡る話です

政財界をつなぐ策士で新聞社論説主幹のイガンヒ 
彼の一筆(論説、コラム)が社会を動かす そんな役どころです。

そして、その下で暗躍するチンピラ・アンサング
ルームサロン(サパークラブとか、高級クラブと言った方が日本的にはわかりやすいですよね)、芸能事務所経営など、政財界の裏・暗部に食い込むために色々やっててて、政治ヤクザ、インテリヤクザ的に動くという役どころですね

しかし内部者だと思って振舞っていたアンサングは、実はイガンヒの掌で弄ばれている、いわば、単なる使いっ走りの駒だったわけですよ。

結構な暴力シーンに感じる方もいるかもしれませんが、この数年韓国映画の暴力シーンを何度も見てきた私には、想像の範囲という感じで、割と大丈夫でした。(^^;)

ともかく韓国社会の暗部を描いた、社会性の高い、批判的な映画なので、漫画が掲載中止に追い込まれたことがわかるなぁ、想像つくなぁと感じる映画です。

裏金のことはもちろんですが、それにまつわるような性接待のシーンが結構激しいんですよ。
いやはや、驚きます。
えー、そんなことまでしてんの...と。想像を超えてます....

これまでも性接待を描いてなかなか公開できなかったマドンソク主演の「ノリゲ」も見てますけど、いやらしさ加減でいうと、この映画がすごいですね よくそこまで描くことにしましたねという感じです。
もちろん、成人指定付いてます。

なんといっても、議員役のイギョンヨンは、そこまでするかーという驚きです
好きな役者さんなので、おったまげましたという反応しか出なかったぐらい。
でも、適役でしたね。

ソウル大黄禹錫教授ES細胞捏造事件を描いた「情報提供者」や、ハジョンウの「ベルリン」での演技は本当に彼らしいと思い、好きな俳優の一人ですが、今回は、もー、ビックリですよ。
言いようがありません、そして文字にはできませんというところです。

その性接待のシーンを動画保存するために、検事ウジャンフンの取った行動もまたインパクトです。

よく韓国の政財界の腐敗を描いた映画で性接待が取り上げられますけど、
ここまで描くというからには、やっぱりあるんでしょうね...相当な感じでと思わされてしまうような映画でした。
裏金のことも含めて。
ともかく、彼らの演技力の激突は見ものですよ!

イビョンホンの体当たり演技、美味しいところ全て持って行ったチョスンウ 
3時間の長丁場の映画ですが、飽きさせずにノンストップという感じですね。
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