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【映画情報加筆修正】ソジソブ・ハンヒョジュ主演「ただ君だけ」(2011年公開) [映画]

【2/16映画内容を追記しました:やっぱり自分なりにストーリーの種明かしもあるけど、丁寧に描きたくなって、長〜い追記をしました(^^)。映画一本分、丸々書いちゃった感じです(笑)】

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このところ、4年前=2012年のちょうどこの時期に、延世大学語学堂の1級正規課程(10週間)に留学していた頃を思い出しながら、当時観た映画がWOWOWで放映されたもの=日本語字幕付を見直したり、当時書いたブログ記事をチェックしたりしています。

映画情報をupした記憶があるのに消えているのは、人気俳優さんのことを取り上げたためか、異常な数のアクセスに驚き、一気に俳優さんネタを消したことがありました。その時に間違って一緒に消しちゃったのかなぁと思われる映画評をまた改めてupしようかなと考えています。

そして今日紹介するのは、ソジソブ・ハンヒョジュ主演「ただ君だけ」
2011年の釜山国際映画祭でチケット発売開始7秒で全席売り切れの作品で、
チャップリンの「街の灯」をモチーフにした映画です。

日本では、2012年12月にDVDが発売されています。

映画のストーリーについては、上記のポニーキャニオンのサイトにありますが、あまりにあっさりなので....
ozmallの試写会案内のページにある映画案内がよかったので、こちらを見た方がイメージがわきますね。

延世滞在中の頃に話題になっていたのが記憶にあります。

チャップリンの「街の灯」をモチーフにしているとは知らずに見て、途中で、あれ?これって...と中学時代に見た映画を思い出しつつ...(中高は白黒の名画にはまって、見まくっていました。名画座が安かったからというのも大きいですけど。)

映画は、元ボクサーで、現在はミネラルウォーター配達と駐車場料金所で管理人の仕事をしているソジソブの元に、突如、ハンヒョジュが入ってきて、キンパだとかミカンだとかを差し入れながら、彼女はおしゃべりを始めます。ものすごい勢いでポンポン言うので、無口なソジソブはあっけにとられて...
目が見えないために、以前働いていた老人と勘違いした模様の彼女は、ソジソブをアジョシ(おじさん)と呼び、毎日立ち寄るようになります。

ある雨の日に彼女が車をよけて倒れたところ、怪我をしてしまって、家まで送ることになります

家まで送る道中の地下鉄の中で、ハンヒョジュがソジソブに名前を聞くのですが、
ソジソブの名前は、なんと、ジャン・マルセリーノ!

実はこれは洗礼名で、住民登録上はジャンチョルミン 
字幕は、ジャンと出ていたけど、チャンじゃないかなと思います。チャングンソクのチャンと同じだと思うんですけどね。漢字だと「張」中国語読みでジャンです。

後のシーンで、ソジソブがシスターのところへ行って(このシスターがキムミギョンで、相変わらずいい味出してます♪)、名前を変えられないのかと嘆くのですが、シスターは、自分がつけた名前の中で最高の名前よとご機嫌な様子で、思わず笑っちゃいました。

道中が長くなってしまいましたが、
見えない彼女の案内に導かれ、家の近くまで行ったあたりが、面白さポイントです

ソジソブは、ハンヒョジュをおぶっているのですが、
近所のガキに鉛筆をお尻に突っ込まれる「浣腸」状態をされるは、
彼女の家の前にすごい階段はあるはで、おぶって登るのもフラフラ
韓国男子は大変ですなぁと、思わずクスクスしてしまいました。

クスクスポイントは、ハンヒョジュが洗濯をしていて、何かを手元から離して水が詰まってしまい、すってんころりんとか、

その後、ソジソブが来た時に、詰まっているものを取ってもらったらパンティだったり(笑)
(日本では、女性ものの下着は、ショーツっていうことが多いと思いますが、韓国はパンティという言い方を使っているように感じます。時々韓国ドラマで、男性が、俺のパンティと言うセリフを聞くと、男性がパンティ?と不思議に感じますが、パンツなんですよね)

初デートの時に、ハンヒョジュがおしゃれをしようと美容院に行ったら、
パーマが流行りだからと、超スーパーくりんくりんのアジュンマ真っ青ぐらいのパーマをかけられて、本人は鏡は見えないですから、気分よくお出かけして、ソジソブがビックリ(笑)とか

結構この映画にはクスクスポイントもあるのですが、腹立たしさ満載になるポイントも多々あります。
例えば、
ハンヒョジュは、コールセンターで働いているんですが、苦情の電話やら、セクハラ上司やら、大変な状況ながらも、耐えて働いている状態です。
目が見えないため思うような仕事に就けていないことを自分なりに捉えて辛抱している様子が伝わるシーンもあります。

ある時、セクハラ上司が玄関前で待ち伏せしていて、家に入られてしまいます。そして襲われかかったところにタイミングよくソジソブが来て、元ボクサーの血が騒いだのか、ボコボコにしてしまうのです。

実は彼は、元ボクサーですが、ヤミ金取立屋のような仕事をしていて、その際に事件を起こし、刑務所に入っていたという経歴なのです。

二人の距離が少しずつ縮まり、素敵なデートの様子や、
ソジソブが、目の見えないハンヒョジュのために、部屋の段差を改修してバリアフリーにしたり、歩きやすいように整備していく様子など、暖かな愛が描かれていきます。

彼女を守ってくれる番犬?として、そしていずれ盲導犬として育ててもいいのではと、ラブラドール・レトリバーをプレゼントするのも素敵なシーン。
二人と一匹の和やかな雰囲気がまたいいです。

ハンヒョジュも、ボクシングのトレーニングで負荷がかかっている彼の体をいたわるマッサージをしてあげるなど、お互いのおもいやりが見える素敵なシーンが重なっていきます。

ハンヒョジュと出会って、無口で不器用な男が少しずつ変わっていくのです。
昔のボクシングジム関係者のところへ行き、トレーニングに励んで再びリングに上がるなど、少しずつ未来が見える兆しが出てきたそんなとき...

彼女が失明した原因は、実はソジソブが逮捕されるきっかけとなった出来事にありました。
両親を亡くし、失明した理由が自分にあると感じるソジソブ...

そして、ハンヒョジュの目の具合が急速に悪くなっていることが判明し、一ヶ月以内に角膜移植手術をしないと完全に失明してしまうというのです。

ボクサー時代の後輩が、格闘技マフィアのようなことをしており、タイで行われる無制限ファイトに出ることで、彼女の移植手術のお金が捻出できるのため、ソジソブは、名前も身分も捨てて、別人としてタイに渡り、試合に臨みます。
地下格闘技の世界ですので、相手が死ぬか気絶するまで行う。これまでの対戦相手は死亡してきたというすごい相手な訳ですが、負けるわけにはいきません。
なんとか勝利したソジソブは、プロモーター(ヤクザかな?)から言われたダイヤモンドの運び屋の役目も果たしつつ、仁川に着き、ハンヒョジュの手術の成功を聞いてホッとしたのも束の間、
仁川で待ち受けていたのは、彼のダイヤを奪おうとするチンピラ達

結局、刺されて、ダイヤは奪われ....どうなるのか、ソジソブ...

手術は成功したものの、恋人ソジソブとの連絡が取れず、警察へ捜索願いを出しに行くも、
本名も住民番号もわからず、家族でもないため取り扱ってもらえず....

連絡のないまま時が過ぎ....
彼女は、陶芸の工房を持ちながら、日常を送り、
そして、ボランティアで、入院患者へのマッサージに行ったところ...

なんと、ハンヒョジュがマッサージしている入院患者の一つ空いた横のベットで寝ているのが、ソジソブ!
おー、よかったと思ったのも束の間、私ってバカだよと、ガーンと頭を殴られる気分です。

だって、ハンヒョジュは、ソジソブの顔を見たことがないんですよ。
そして、偽造パスポートに記載された名前で入院しているソジソブ
そのうえ、ソジソブは、気付きながらも、一切声を出しません。
なので、ハンヒョジュが気づくわけはありません。

マッサージをしてあげるシーンが出てくるので、その背骨で気がついて〜という思いで一杯で...
彼の筋肉隆々な状態の体をマッサージしてきたハンヒョジュは、
筋肉が落ちてるねと言うだけで、愛する人だと気付かず、もう涙、涙でした。

ハンヒョジュが去った後、ソジソブが握り締めてた拳を開くと、そこからポロリと落ちたのは...デートの時に彼女が、この石を私だと思って持っててとあげた石。
もう辛いは、切ないはで、見てるものも苦しくなります。

その後、退院したソジソブが立ち寄ったのは、ハンヒョジュの工房
たまたま彼女は不在で、彼女に恋をしながらも、告白したら、結婚してると切り返された男が店番をしています。
あー、この男が、彼女は結婚してますとか余計なことを言わないよなとハラハラする私。

店内を見て回るソジソブ そこに、デートした時に捕まえた亀が入っていた瓶がありました。
観葉植物の植木鉢を買って立ち去るソジソブが、
買い物を済ませ、外へ出たら...
ソジソブがプレゼントしたあのラブラドール・レトリバーが、ソジソブに気づき、ワンワン吠えまくるのです。
ハンヒョジュに気がついてという思いと、ソジソブを懐かしく思う気持ちだからでしょうか。
このシーンもまた泣けました。
そして、滅多に吠えない犬が、吠えまくるので、慌てるハンヒョジュ
普段は吠えないんですがと謝り、切ない思いのソジソブ
本当歩く姿も痛々しく、気の毒な状態です。

そして、三清洞の自分がいつも通ってる道がそのシーンの撮影場所だったので、なんだか情景がバーンと自分の胸のうちに入ってきて、ものすごく切なくなりました。

工房に戻ったハンヒョジュは、亀が無くなっていることに気づき、
犬が吠えた理由に気づくのです。
そして、追いかけるも見つからず、地下鉄の階段を降りたソジソブ
見失って、地下鉄入り口で泣き崩れるハンヒョジュ....

そして亀を持っているソジソブが向かったのは、二人の思い出の場所
ハンヒョジュも思い出すのです その地を

あー、ようやく会えるよと、ホッとした映画でした。

いやいや相当長い説明になりましたが、本当に気に入った映画でした
やっぱり元ネタが好きな映画だからというのもあるでしょうけど、
二人の演技がとてもよかったのと、韓国映画らしいクスクスシーンが入っていたのが気に入った部分でもありますね!

目の見えないハンヒョジュが、アジョシの足の臭いが...と言ったときの、恥ずかしそうなソジソブの動きも面白かったです。

あと、ソジソブがボクシングとか格闘技とかのシーンがあるため相当なトレーニングで臨んだそうです。すごいです、体の鍛え方。

そういえば、4年前に、延世の力道部の勧誘を記事にしたことがありましたね
やっぱり、モムチャン(体がいい、鍛えてる)男子が持てる韓国ならではと感じちゃうほどのソジソブの体でした!

本当にこの映画にハマってしまいました。予想通りの部分と、まさかの展開と そして心温まる純愛や、クスッと笑ってしまう部分や、一緒に怒りの気分になる恐怖の部分など、とても充実した映画でした。
本当にレンタルしてでもご覧くださいー、オススメです(^^)v

ソジソブは、顔が苦手でしたが、声はなかなかいいなと思っており、
WOWOWで放映され、その後BS11で放映されたドラマ「ファントム」
ちなみに韓国タイトルは幽霊です
CSのフジでもやっていたんですね

チェダニエル見たさで、見始めたのですが、ソジソブの演技にはまり、
その後は、これまたWOWOWで放映された「主君の太陽」 コンヒョジンとの共演で、現在D Lifeで放映中なんですね。で、苦手だったはずの顔も、もはやすっかり慣れて、声に落ち着くようになってしまった韓流マジックで、ふと、以前録画したまま観ていなかった「ただ 君だけ」を観たわけです。

韓国映画は好きですが、恋愛映画はそんなに見ないし、好きでもないけど、これは本当に何度でも見ちゃいそうですし、まずは、すぐにもう一回見ようという気分です!

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