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韓国人の思いやりに深謝:苦あれば、楽あり [生活]

所用でKTXを利用して地方へ移動する日
色々と、気持ちの疲れることがあった状態で出かけることになった。

結構な荷物があるので、いつもKTXを利用している駅へとタクシーで向かう。

予想通り、道路はかなり混んでいたが、相当な余裕を持って出かけていたので、
出発時刻の20分前には、無事に「龍山」駅に到着した。

そして、チケットを見たところ、「ソウル」駅が出発となっている。
知人にチケットを取ってもらっていたので、ソウル発で取ってくれていたんだなと解釈し、
ソウルの次の駅である「龍山」発は何時になるのかなぁと出発時刻の掲示板を確認するも、
乗車予定の列車の番号、そして、終点の駅名にも行き先が見当たらない。

不審に思い、案内所へ質問に行った。

そうしたところ、この方面は「ソウル」発のみの路線で、
即、ソウル駅へ移動するよう、命じられた。
出発時刻まで、あと15分 ダッシュすれば間に合わなくはないが、
荷物を考えると、かなり厳しい状況である。

そして、やむを得ず、乗車予定の列車のキャンセルと、その後の列車の予約をお願いした。
到着後の予定も詰まっているが、まぁ、何とかなるだろう。
何より、再びチケットを買わなければならない負担がきつかったが、
いつもKTXを利用しているが上に、思い込み十分に確認をしなかった私のミスである。

考え事をしていて、ぼーっとしていたこともあるだろうなと反省するが、
そんなことは言っていられない(笑)
ともかく、移動せねば!
ありゃーやっちゃったなと思いつつも、ソウル駅行きの1号線ホームへと急ぐ。

ホームへ行ったら、表示が、次の駅は、ソウル駅ではない。。
KTXでは、ソウル駅は隣の駅だ。あれれ???と思い、
ホームにいたおじさんに、ソウル駅行きか、念のため確認したところ、
ものすごく変な応対をされ、
え?間違っている??と不安になり、近くにいた女性に聞いたところ、
自分もKTXに乗車するので、私についてらっしゃい、一緒に行きましょう!と言ってくれた。

1号線では、ソウル駅は、次の次になっていた。
落ち着いて考えれば、手元の地下鉄路線図を見れば、なんてことはなく確認できるのに、
間違えたことによる焦りがあったのだろう、ホントに間抜けな話だ。

お姉さんに対して、
私は、KTXを利用する際に、いつも「龍山」駅出発だったので、来たら、
今日、私が向かう行き先は、「龍山」は停まらないと言われ、
恥ずかしながら、慌ててソウル駅へ向かうのだと正直に話した。

お姉さんからは、ああ、分かるわ〜 実はKTXは向かう方面によって、
出発駅や停車駅が違うのよ〜と言われ、車内では、和やかな語り合いとなった。

ものの3分かそこらで、ソウル駅着。
改札前まで来たら、15時01分 ははは、やっぱりキャンセルしてよかったなと心の中で苦笑い。

お姉さんの出発時刻は、15時40分 私は15時半なので、時間もあるし、
お礼にコーヒーをごちそうさせて欲しいと申し出た。

すると、お姉さんは、気を遣わなくていいのよと言ってくれ、
それでも、申し訳ないと思った私が、誘ったところ、
ご飯は食べた?と韓国人定番の語りかけをしてきて、
改札目の前のバーガーキングへ行きましょうと言ってきた。

なんでもいい、お礼をさせて貰えるならと、普段は食べないハンバーガーだが、
お姉さんがハンバーガーを食べるなら、付き合います!との気持ちで、
注文カウンターへ向かった。

そして、会計は私にさせて欲しいと、再び言ったら、
あなたは学生でしょ。私がごちそうするから、食べて行きなさいと言ってくれ、
申し訳ないと、支払いをお願いする私に、いいから!甘えなさいとの返答に、
せっかくのお姉さんの心遣いでもあるので、ありがたく、ごちそうになることにした。

困っていた状態で、かつ、落ち込んでいた私に対して、
予想外の対応をして下さったことに、ありがたい気持ちで、思わず涙がこぼれてしまい、
なに、子どもみたいに泣いての〜と笑われ、
それでも、人の優しさに接したことのうれしさ、ありがたさで、じわじわ涙があふれてしまった(笑)

二人でハンバーガーを食べながら、お互いの話をして、
私より少し年上であることもわかり、
韓国で親しい年上の女性を「オンニ」(お姉さん)と呼ぶのだが、
オンニと呼ばせて頂くことになり、
弟しかいないというお姉さんは、私を妹「ドンセン」と呼ぶわねと言ってくれ、
思いがけないところで、思いがけない関係ができた。

お互いに名刺交換し、
お姉さんは、大手企業にお勤めで、4人も子どもがいることも教えて頂いた。
肝っ玉母さんでもある訳だ。

ホームまで一緒に行って、分かれたのだが、
いくらお礼をしてもしたりない出会いであった。

改札内にある売店で何か買ってお礼をしようとしたが、そうもいかなかったので、
週明けにお姉さん宛にささやかな贈り物を郵送しようと思う。

生涯で最も美味しいハンバーガーを味わった、忘れられない日となった!

苦あれば、楽あり 毎日それを地でいく日々である(笑)



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